「乾燥すると、刺激を感じた肌が守ろうと皮脂を分泌する」
「だから保湿して水分とのバランスをとれば、余計な皮脂は出ない」
この一節、一度…イヤ、何度となく聞いたことがおありでしょう。
そう。私が知る限り、少なくとも平成初期から
30年以上はまかり通ってきた歴史あるフレーズですんでね。
それがどういうわけか、令和8年の今
こいつが数日ツイッタランドで荒れてるんですわ。
主にこの二極化。
①「乾燥?全く増えないとは言わんが雑魚レベル」(私もこちら側)
→ 乾燥は皮脂分泌命令系統と直リンクはしてない。
その他大勢の「刺激」と同様に多少は皮脂腺を煽ることはある。多少はね。
②「乾燥で増えるか、増えないか?増えます!」
→ 乾燥でバリア機能低下⇒炎症系サイトカイン刺激⇒皮脂分泌は増える。
すなわち、乾燥で皮脂は増えると言える!
私のモヤりポイントは
①の「増えるけど多少だよ」主張が誤読され
極端な”ゼロ主張”→「乾燥では皮脂は一切増えない!」
にすり替わっているケースが結構見られること。
乾燥でも増えることはもう分かってるし、誰も全否定などしてないのに。
もう一つ、皮脂増加市場における占有率に触れずに
ただ「増えますよ」で終わってしまっていること。
乾燥による皮脂増加がどのくらい全体に影響しているのか。
ちょっとなのか、ドカーンなのか。だいぶ事情は変わってくるよ。
だって、

はみんこも納税してます!これで日本の税収は増えてます!以上!
…これ、嘘じゃないけどなんか違うって感じするじゃん。
「お、おう…確かに払ってるだろうけど
微々たるもんだよね…大げさに盛りすぎだよ」と。
でもこれ、小学生に渡したら“デカい臨時収入”になるんだよ。
そう。元々の境遇によって、
追加されるものがどのくらいの影響力を持つのかが
変わってくるって視点は結構重要。
…てなことをⅩでレスバし合っても
恐らくいい結果にはならなそうだな、と思うので場所をここに移しました。
では、
・当事者(重度脂皮脂ドバ体質に「お前のやり方が悪い」と言われ続けてきた)
・加害側(美容部員時代にそう教えられ、信じてこの説で仕事を続けてきた)
・検証者(長期実体験、OEM会社在籍時の開発担当情報、万単位の接客に基づく考察)
という、稀有な3つの顔を持つカメレオンBBAとして
私の考えを存分に垂れ流していくぜ!
まず美容界30年の背景からおさらいしよう。
ずっと語られてきた主旨は、雑誌でも会報誌でもほぼほぼ
「肌は乾燥すると余計な皮脂が出る」(いわゆる②)ばかり。
その頃、新人美容部員として受けた研修内容もこれ。
男性ホルモンはなぜか空気扱い。
“「適切な保湿をしないこと」こそが
皮脂過多の最大の原因であるかのような風潮”
だったのは間違いないです。
幽閉された男性ホルモンこそが皮脂分泌ラスボスなのに。
もっと詳細に言えば、さらに化けた
暴走男性ホルモンジヒドロテストステロン(DHT)なのに。
つまりベースに体質的な皮脂ドバがあるかないかで
見える景色は全然違ったものになってくる。
【皮脂系肌ガチャハズレ🧬の我々】
「乾燥で皮脂増加?微量すぎて気づかないよw」
体質的にDHTの覚醒がバグり散らかしており、
寝ても醒めても自動的な皮脂垂れ流し人生。
It’s automatic.
こうなるともう、
乾燥で皮脂チョイ増しなんぞ、埋もれて気付かない。
(DHTの他に、mTOR,インスリン抵抗性によるIGF-1など色々あるけど今回は割愛)
【普通の肌レベルの人たち】(多数派)
「乾燥で皮脂増加?確かに保湿したら肌整ったわ!」等
標準皮脂レベルであれば、
乾燥によるチョイ皮脂プラス量が特大イベントに感じる人も普通にいる。
ちょいプラス量にも個人差あるんで、そこまで感じない人もいる。
そんな状態において
ツイッタランドで「乾燥は皮脂を増やします!完!」
で結論付けられたポストが拡散された暁にゃ、どうなるか。
…ほら来た!

ね~?だから言ったっしょ?
アンタが顔ベタベタでニキビ面なのはケアが悪いからだよ!
どうせゴシゴシ顔こすってんでしょ?
そんなことすれば肌は乾燥して逆に皮脂増えるんだってばよ!
はい。いつの時代もこうなる人が出てきます。
拡大解釈して全人類に当てはめて我々を殴ってくる人。
こちとら30年タコ殴りにされてきました。

乾燥→炎症系サイトカイン→皮脂増加、の経路があるのは知ってるよ。
誰も全く増えないなんて言ってない。
ほんの脇役増量なのに、主役級に盛って書かれるのが困るんだ。
この通り、主因だと誤解してダメレッテル貼る人が出てくるから。

…いやいや!
「乾燥で増える皮脂が少ない」なんて誰が決めた!?
エビデンスは!?
しくみはあるんだからかなり増えてる可能性だってあるでしょ?
お、おう。じゃあ
ここはひとつ帰納法で考えてみようじゃないか。
SNSですっかり有名になってしまった薬
イソトレチノインで。
◆イソトレチノイン◆
有無を言わせず皮脂腺に切り込み、重症ニキビや狂的皮脂ドバを抑制する薬。
皮脂腺抑制のパワーも他の追随を許さない。
なんと最大で90%。
こんな振り切れた数字、年度末セールかTemuくらいだよな。
我々は90%抑制レベルまでやらないと変化なし、な集団。
化粧品もマイクロボトックスも焼石に霧。
デフォルトでどのくらい皮脂が出てるのか。
標準的な男性はアンドロゲン(男性ホルモン)量が女性の10倍
元々の皮脂量が普通の女性の2~3倍。
でもって、標準男性の上位互換がいる。
「アンドロゲンが狂的皮脂ドバホルモンDHTに変換されやすい個体」
この界隈も遺伝子で設計されてる。
該当者は男女関係なく無間地獄直行。
(遺伝子検査で私もこれ確定済み)

一方、多くの人達が
「一日中テカらなかった!」「超サラサラになる!全員買って!」と
大絶賛している一般的な皮脂抑制アイテムはこちら。
| アイテム | 皮脂腺抑制目安 |
| アゼライン酸 | 最大20% |
| ライスパワー№6 | 約17~18% |
なお、皮脂抑制でよく出てくるナイアシンアミドやビタミンCの抑制力は上記より弱い傾向。
まことに控えめな集団である。
イソの90%抑制は別格として、10~20%抑制で足りるんかい?と。
こんなささやかだというのに、
乾燥等が原因と思しき皮脂悩みの方々は軒並み満足し高評価している。
この状態でイソなど飲んだらたちどころにカラカラ待ったなし。
沼津漁港の干物になってしまう。
これが何を意味しているか。
彼らの乾燥による皮脂増加量はせいぜい1.2倍どまりではないか。
明らかに「皮脂絶対量」の次元が違う。
これは、接客での経験、いくつものデータ、クリニックの見解、
OEM薬剤師/開発者との年単位の会話などを元に
帰納法で検証した結果。n=1じゃない。
皮脂分泌の爆増A級戦犯はぶっちぎりで男性ホルモンであり、
乾燥由来のそれはあくまでモブ程度の影響力だろうと
改めて認識した次第であります。
検証から推測するに、占有率はホルモン由来の10分の1以下。
それゆえ、皮脂増加の主因と誤解されかねない
注釈なしの「乾燥は皮脂が増えます」単体発信は
私は問題アリだと思うわけです。
けれども、
金子みすゞさんも仰るように
もちろんⅩでは色んな立場の意見があっていいんで
②派の方々に「そんなこと書かないでくれ!」とは言えません。
そもそも多数派である乾燥~普通肌基準の見解が多いのは
自然の摂理ゆえ、これはもうしゃぁないのです。
ただ、私も私の立場で書いていきまっせ、ってことです。
などとわざわざ宣言するのは、
SNS発達前のくすぶっていた我々なんぞに
外れ値の声を拡散するルートなど皆無だったからです。
それを思えばかなり景色は変わったもんです。
幸い私は、なぜかⅩで煽られることがほぼなくここまでやってこられたもんで、
引き続きこのスタンスでやっていく所存でございます。
理想は、若かりし日の自分が私の発信を見たとき
「え、マジかよ!やっぱそうだよねー。私が悪いんじゃなかったじゃん!
もうさ、みんなと明らかに肌の挙動が違って何してもひどい状態で途方に暮れてたんだよ。
まぁ、結構絶望的な体質だと分かってイヤんなっちゃったけど、
普通の肌の人向け対策の無駄打ちはしないで済むようになるだけでも進展だよ!
ありがとうな!30年後のBBAの俺!」
と言わしめる情報を提供することです。




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