10年越し悲願のサブシジョン＜花房式ニキビ跡治療＞

あの大谷サンが電撃結婚！という
ミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンニュースが出た時に
私のニキビ痕の話なんか誰が聞きたいのか。
という一抹の不安はありますが、淡々と進めていくことにいたします。

昨夏にセルフTCAを実施、ダウンタイムが落ち着くにつれ
これまでの肌工事の歴史が走馬灯のように甦ってきましてね。

それをお伝えするにあたって
ブログを始めた頃から隔靴掻痒に感じていたのが、
肝心の治療開始時の肌状態を共有できないこと。

どの程度のトラブルからの成果か、をお見せするためにも
スタート時の提示は重要なわけですよ。

ただ、いかんせん、当時の庶民のカメラは「写ルンです」かポラロイド。
液晶画面も内カメラもないため、ピントもへったくれもないのです。
さらに写ルンですの場合、現像に出して他人の目に晒す胆力も必要。

とにかく、道行く人から罵倒されるほどの
頬を縦横無尽に湧き散らかす膿疱結節重症ニキビ＆クレーターを
1200dpiレベルでお見せしたかった。

しかしだ。なぜ今更そんなことを言い出すのか。
そう。私自身の変化を共有したかっただけなら、改めて書きゃしません。

昨今SNSが発達し、
多くの人が発信するようになったからであります。

ひと口にニキビ・クレーターと言えど程度はさまざま。

ここをガッツリと念頭に置いておかないと、
自分のおおまかな立ち位置を把握する工程が抜け落ち、
自分の症状に適応しない方法を選びかねず
遠回りや無駄足を踏んでしまうからです。

SNSで「もうﾀﾋにたい、最悪、私以上に汚い人などいない…」
と嘆いていた人が、フラクショナルレーザーやポテンツァ数回
といった比較的ライトな治療で概ねフラットになり、これがバズる。

そして「こんなに綺麗になれます」「方法はこちらのnoteで」。
それはまあいいんです。
重症者が「自分も同じヤツをやれば！」となる。
これがマズい。

もちろんご本人は煽りでもマウントでもなく本気で悩んでいたはず。
「ニキビは軽症でも重症でもQOL低下率に大差ない」
というデータもあるくらいで。
ひろゆきも多分「なんかそういうデータあるんですか」とか突っ込まないと思う。

受験だってそう。
偏差値60→70、と
偏差値35→中堅校
合格というゴールは同じでも、スタート地点が大きく異なる両者は
道のりや手段が全然違うわけです。

そこをごっちゃにしては絶対にダメなんです。

おっと、長々とソフト老害っぷりを垂れ流してしまいましたかね。
では本題に舵を切ります。

で、私のクレーターつーのは、
フラクショナルレーザーやポテンツァどころか
TCA100%や深く削れる旧炭酸ガスレーザーを当て散らかしても
修復が終わらないなかなか面倒な部類。

だから、私のような者こそ「サブシジョン」を試すべきだ、
と、存在を知った10年前から思っていたわけです。
瘢痕組織の癒着を効率的にぶった切れば次のフェーズに行けるだろうと。

そんな切望していたのにやらなかったのは
ちょうど乳幼児の育児最盛期とパワハラ地獄の夜明け前という時期で、
あらゆる面において不可能だったからであります。

あーサブシかぁ、いいなー、と指をくわえ続けていたわけですが、
一番おしゃぶりが必要だったのは子供じゃなく私じゃねえかって話ですよ。

それでも何もしないではおられず、
YouTubeを見ながら

サブシごっこなんぞをやってみたり。
結果は、まあ、そうは問屋が卸しませんでしたがね。

そうこうしているうちに私もアラフィフになり、
自分の環境が大きく様変わりするとともに
日本でもサブシジョンの取り扱いが広まっていて
「花房式」を知ることとなり、施術を決意します。

もう前置きが長くなってしまったんで、当日の流れは絵で行きますよ。

そして忘れちゃいけない、私と言えば成長因子。
かつてのドクターからの
「かさぶたにして！剥がすのダメ絶対」の言いつけを破って、
独断で湿潤療法に踏み切ったプライドってやつがあります。

なにより私のしょぼい成長因子に丸投げしたら、
せっかくの花房式がもったいない。
久しぶりの治療で大枚叩いたんですからね。

術後は、もちろんレーザー治療後仕様の線維芽細胞由来成長因子、
AQSkinSolutionsリカバリーセラムとラップで湿潤療法。
3本、集中的に使い倒しました。

20余年、修復を全力で妨害し続けてきた忌まわしき瘢痕組織が辻斬りされた
この時こそ集中投下すべきであると。

施術効果をできうる限り引き上げられたと自負しております。

次の記事で経過写真と所感を垂れ流していきたいと思います。