18歳頃から人生を狂わせたニキビ痕のクレーター。
治療記録をあーでもないこーでもないと恨みがましく長年書いておりましたが、
当ブログに移行して以来「肌と体の老化対策」の垂れ流し率が上がっています。
まあアラフィフにドップリと浸かっているわけで、これも自然の摂理なわけです。
しかし、テーマを老化全般に広げても
いただくコメントやリクエストの多くはクレーター対策関連。
「フフ、やっぱり私にはクレーターしかないってことか」
とつぶやいて醒めたつらして歩きながら、
「自宅TCAクレーター治療。’23」と称し
過去記事からリライトすることにしました。
早速始めます。
20代半ばの2000年頃、
これ以上生きづらい肌でいるのは不本意であると
市販のピーリングを皮切りにあれこれ試し始めます。
しかし、「真皮の損傷」であるクレーターには無意味であると知り、
炭酸ガス等いくつかのレーザーを経て、TCAピーリングを軸とするに相成りました。
★TCAとは
トリクロロ酢酸。腐食性があり、酸性の強さは酢酸の約1万倍ともいわれ、劇物指定されている成分。
真皮にまで浸透し、そこら辺のピーリングじゃどうにもならない肌トラブルの治療にも使われる。
2003年、数回クリニックでのTCAピーリング施術を経たのち
翌年TCAを取り寄せ、見よう見まねでセルフ施術を始めました。
かなりヤバイのでお勧めはいたしません。
2004年 | ①トレチノインでプレケア |
②TCA50%前後を塗布(ハイテンションになると100%クロスをやらかす) | |
③まだ湿潤療法を知らなかったためそのままカサブタに |
|
④皮膚再構築材料摂取の概念はあり(ビタミンC、コラーゲン等) |
塗布(直後にフロスト)
まもなく黒くなって
5日後、妙に水分量多そうなカサブタ的塊が出現
8日後、グロ注意(指摘が遅い)
10日後、今度こそカサブタらしいカサブタ
結果、浅くはなったものの広がった感はあり
赤みがなかなか引かず
数年繰り返すことで、ちったぁ進歩しましてこうなりました。
2007年 | ①トレチノイン+成長因子(EGF・aFGF)美容液 |
②TCA50%前後を塗布(ハイテンションになると100%クロスをやらかす) | |
③湿潤療法にたどり着き、カサブタを剥がしキズパワーパッド使用 | |
④外用:ビタミンC誘導体、成長因子美容液等 内用:ビタミンC、スピルリナ等 |
ふと、2002年ヤグレーザー後にかさぶたを剥がし成果を上げてくれた先生を思い出し、
湿潤療法にたどり着いたのです。
また成長因子(グロースファクター)の量産が可能になり登場し始めた
スキンケアも採り入れました。
余談ですが、外用のビタミンC誘導体。
どんどん進化してるので、当時存在していれば
アクネ菌が生み出すウ●コ「ポルフィリン」を抑制、
抗男性ホルモン作用まで有しているアミトースMGAを使ってたでしょうな。
では当時の経過を。
塗布(直後にフロスト)
このカサブタを剥がして
キズパワーパッドを貼って約16時間後
湿潤療法5日目でようやく泉のような滲出液が落ち着き
ラップ+サージカルテープに移行
カサブタ放置VS湿潤療法
湿潤療法勝利の瞬間
(もちろん角度によっては、まだエグい)
湿潤療法との組み合わせにより、TCAの成果が大きく伸びました。
これが「降りてきた①」。
当時のニキビ跡治療は、クリニックでも施術後カサブタになるのが当り前だったので
我ながらエポックメイキングじゃね?と承認欲求丸出しなツイートをするなど。
★成長因子とは
細胞増殖因子。
EGFやFGFなどがあり、それぞれが特定の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質です。
皮膚に深く関わり、化粧品でよく登場するのは
・EGF(上皮成長因子):表皮の増殖、分化
・FGF(塩基性線維芽細胞増殖因子):真皮の増殖、分化等。
他にはIGF、TGFなど
成長因子マジリスペクト、と散財を続けてきたわけですが、
2012年、他と一線を画す成長因子との出会いがありました。
それはもう、これまでマジリスペクトしてたはずの成長因子アイテムが
モブにしか見えなくなるほど。
まったく薄情なものです。
クレーター治療ゲームチェンジャーとでも言いましょうか。
それが 「降りてきた②」である
医療レベルのGF(成長因子)「AQスキンソリューションズ」シリーズでした。
付き合いはかれこれ11年目になります。
普段使いのアクティブセラム
皮膚再生医療最先端医師が開発した成長因子ブレンドを
毎日享受できるのに30ml15,000円というデパコス程度の価格。
こちらは手術後の回復用として生まれたリカバリーセラム
冷蔵庫保存で1週間使い切りのアンプル。
2本セットで42,500円というエグさですが、
出番はTCAピーリングやレーザー等イベント時のみです。
まあ、これ。アーメッド博士をしてプロ仕様と言わしめる
リカバリーの名にふさわしい仕事ぶり。
他にプロ仕様を名乗れるのはハナマサくらいのものです。
ボッコボコにぶち壊した瘢痕組織の回復速度が
自前の成長因子時代と比較すると時計早回しに感じます。
と、そんなAQシリーズにたどり着いた経緯は以下の通り。
同年2012年に施術を受けたeCO2(エコツー)で、照射後の成長因子導入がありました。
その際に使用された成長因子は医療用の「bFGF(FGF2)」。
一方、一般的な化粧品に配合されているのは「aFGF(FGF1)」。
同じFGFでありながら、一体何が違うと言うんだ?
どれどれ、東京女子医科大の資料によると、
なんでもbFGFはaFGFの30~100倍の増殖刺激作用があるとか。
仮に、aFGF=1なら、マックスでbFGF=100。
なんつーのか、もうこれレベチじゃないすか。
なんなら「クレーターも消しゴムマジックで消してやるのさ」もあり得る。
こうなったら、そこら辺の一般人だけど医療用のbFGFが欲しい。
どんな汚い手だって使ってやる。
さてbFGFハックするにはどうしたらいいのか。
ほう。
多くのクリニックでBENEV社ってとこの成長因子が採用されているらしい。
ではBENEV社をさらに掘るぞ。
そうして捜査線上に浮上したのが、開発に関わっていたアーメッド博士。
カリフォルニア大学で火傷治療に使う移植用皮膚の培養に成長因子を扱い、
皮膚だけでなく臓器細胞疾患の修復でも名声を得ている。
NHI米国衛生保健局研究員、米国・臨床薬理学会、治療医学会会員、文字数
・・まあ、控えめに言ってパイオニアじゃないですか。
ガチ勢。
そのアーメッド博士が独自に開発し「他のどの製品よりも高濃度かつ高純度」
とする製品があると。
しかも、自ら立ち上げた会社で販売している・・だ・・と・・?
ということは、なんだ。
そこら辺の一般人でも買えるってことじゃないですか!
早速、正規代理店に問い合わせ。
「生理活性の高いbFGFは含まれていますか?」
なんと、この質問を直接アーメッド博士に投げて
回答を翻訳してきてくれたんで面食らっちまったんですけどもね。
「我々の製品の全てに、bFGF、TGF-B, PDGF、IL-3.6.7.8を含みます。
またバクテリアから製造されたものではなく、人由来です。」
おおお!
俺のターン!ドロー!手札より高純度ガチ成長因子を召喚!!注文!
なんかもうbFGF配合は前提で、じゃないニューカマーの名前まで出てきたぞ。
TGF-B:コラーゲンやグリコサミノグリカンの産生促進。
湿潤療法の要、再生のために奔走する細胞の遊走も促す。
PDGF:創傷治癒の促進、瘢痕組織除去。
酵素コラゲナーゼやゼラチナーゼ辺りを活性化するということか。
こうして、この
サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトン成長因子群パンチによって、
超えられなかった壁に穴をあけた、というわけでございます。
実践の様子などは追ってアップして参りますので
引き続きよろしくお付き合いのほど。
コメント
ちょうどtca調べてたところにこの記事は天啓です!
過去記事はほぼ全て読んでます
男だけどAQのアクティブセラムヘビーユーザーです
昨今諸々でTCA自体が個人で入手しづらいですが、はみんこさんはどこで買ってますか?
コメントで回答しづらければメールでも、、
流行りのAIチャットくんに聞いても、試薬業者の500M入りのドデカイやつしか教えてくれないので、
ktさん
コメントありがとうございます。
TCAを入手したのは20年近く前で、数年前はbuymaあたりならまだ扱いがありましたが、
最近はなかなか難しいですね。
TCA30%でダウンタイムのないタイプを試しているので、後日こちらも記事にしようと思います。
ハイフについては施術を受けてみたいと思いつつも未だ実行できておりませんで、
家庭用の簡易なハイフを数ヶ月間続けて様子見をしている段階です。
あとたるみといえばハイフですが、ハイフは検討していますか?
かさぶたはどのようにはがしたのでしょうか?
くれたさん
消毒した爪と毛抜きのハイブリッドです。