10年ほど前に抗糖化について書いた記事があるのですが、
だいぶ時間も経ち、得られる情報も自分自身の状況も変わってきたため、
老化対策の一環として改めて考えてみることにしました。
まず「酸化」と「糖化」の違い。
酸化=錆び 野ざらしの自転車がサビサビになってるようなもの。
糖化=焦げ フライパンにこびりついてしまったコゲのようなもの。
こいつらが相互に協力しあって体や肌を著しく痛めつけてるわけですが、
今回は「糖化」の方にズームイン。
では、糖化とは。
まずタンパク質と余分な糖がフュージョンします。
そうして爆誕した変性タンパク質が劣化し、AGEs(糖化最終生成物)になったもの。
しかもいつまでも居座り、周囲を破壊し続け簡単には出て行かない。
まるでお局パワハラオバサンのようなものです。成れの果て的な。
おっと、職場は置いといて「肌への影響」を考えてみましょう。
・コラーゲンらがダークサイドに落ち変性タンパク質に。
・居座って活性酸素を量産する。
くすみ、シミ、たるみ、シワ・・あらゆる肌トラブルにつながります。
おじいちゃんの頬によくある大きいシミとか、あれ糖化だったんだなと。
イヤ、おじいちゃんのこと言ってる場合じゃない。
肌の「黄ばみ」も誘発するって。
元から黄色い私はどうなるんだ。
クレーターのある黄色肌なんて、もはやゆずじゃん。
肌の長い長い下り坂をブレーキ完全ぶっ壊れて急速で下ってくことになるじゃん。
なんにせよ、酸化+糖化コンボは肌トラブルの宝石箱や。
もうAGEsの勢いは止まらない。
体内での発生にとどまらず、ジャンクフードなどで外部からも入り込まれるとか。
内から外から容赦ない。これは本腰入れないとヤバイ。
もうSDGsだかAGEsだか知らんけどやるしかない。
①AGEs候補である「糖とタンパク質」のモンスター化防止
②糖化に至る行動を見直す
③体を酸化させずアルカリ性を保つ
現代に生きる以上、AGEs要素をすべて排除することは不可能ですから
こんなところでしょう。
それでは順に見てまいります。
①AGEs候補である「糖とタンパク質」のモンスター化防止
糖対策
ビタミンB1誘導体「ベンフォチアミン」のメガ摂取。
ライフエクステンション レイクアベニュー
人気なので、都度売り切れてない方を入手。
250mg~300mg/1日は摂りたいところ。
そもそもビタミンB群は三大栄養素の代謝に深く関わっており、
中でもB1(チアミン)は糖質代謝に特化しています。
ところがこいつときたら、吸収率が悪い。
そこで、それを克服したのが脂溶性に改良されたベンフォチアミンというわけです。
その仕事っぷりは、なんとノーマルB1(チアミン)の最大5倍と言われています。
そしてAGEsの合成過程を抑制するにはノーマルでは叶わない。ベンフォチアミンならでは。
というわけで糖質好きにはかなり注目の素材なわけですが、疲労にもひと役買ってます。
効率よく糖代謝をするためか、疲れの抜けがだいぶ早く感じるのです。
ウィキにも「ベンフォチアミンによってAGEs産生を40%低下させた」とあるんだからね!
きっ、気のせいじゃないんだからね!
ちなみにあのアリナミンも、種類は異なりますが脂溶性ビタミンB1誘導体が有効成分。
はい。ここで忘れちゃいけないのが、ビタミンB群の特性です。
彼らは群れてウェイすればするほど能力を発揮するパリピビタミンであるということ。
ですから、B群摂取も必須です。
米国では当たり前、ビタミンB群各種50mgずつ配合された「B50」。
日本のB群の含有量は大体スズメの涙ゆえ、こちら一択です。
爆裂円安でも1,000円くらいだし。
タンパク質対策
目的ごとにタンパク質分解酵素をガッツリ摂ります。
タンパク質変性前にさっさと分解してしまえ。
ひとつめ。
10年ほど愛用しているタンパク質分解酵素ピュアザイム。2カプセルで370,000HUTの高力価。
国産品が束になってかかってきてもデコピン一つで吹っ飛ばすほどの桁違いパワー。リアルに2~3桁違うので笑えません。
酵素サプリのパイオニア、医療用も生産しているトランスフォーメーション社の製品。
ふたつめ。これまた強い味方。
小麦のグルテンと乳製品のカゼイン分解に特化したDPP-IV酵素サプリ。
エンザイメディカ社、こちらも豊富な実績のメーカーです。
その名も、グルテンイーズ
グルテン、カゼインってやつらは消化しづらい上に、
腸管に炎症を起こしたりお腹を下す人もいるという、糖化に協力的なタンパク質。
じゃぁ食べなきゃいいだろとか言わんでください。
パスタやアイスを食べたい時だってあるでしょう。人間だもの。
それにですよ。
無理に糖質制限をすると大量のケトン体ができて、こいつがAGEsを作ってしまう。
ミイラ取りがミイラになっちゃしょうがないので
今のスタンスがいいんじゃないかと思っておる次第です。
実際「小麦系を食べると眠くなる」「乳製品でニキビや肌荒れおこす」
が大幅に減りました。
これまでの消化酵素でも人生変わったと思うほどで今も継続中ですが、
この「小麦と乳製品への特化」は新たな扉を開いてしまった感があります。それほどです。
ただ、今挙げた対策は「AGEsの合成過程を抑制する作用」。
万全を期すなら、出来てしまったAGEsの分解・排出も考えていったほうがよいでしょう。
調べてみると、よもぎ、芍薬、まいたけ、ザクロなどが挙げられています。
2013年に森下仁丹が
ザクロエキスやその含有成分をヒトの腸管を模した細胞に作用させたとき、細胞中の長寿遺伝子(SIRT1)がどのように変化するかの調査を実施。その結果、ザクロエキスに含まれるプニカリン、プニカラジンが、SIRT1遺伝子の増強効果を示すことを確認したほか、これらの成分を作用させた細胞中のSIRT1遺伝子の量が増えていること、その活性の強さが長寿遺伝子活性化成分として知られるレスベラトロールと同等以上であることを確認したという。
と発表していたようです。
ザクロの機序はいくつあったけど、なるほど長寿遺伝子(SIRT1)の活性か・・。
SIRT1は、糖や脂肪の代謝向上、神経細胞を司る遺伝子。
それなら2022年の今、SIRT1だけじゃなく長寿遺伝子7種類すべてに作用するオールマイティのあいつがいるじゃないか。
ビタミンB3からできたニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)。
同梱物などからも本気度があふれ出るハレバレ
リーズナブルなサンテ
「若返りのサプリ」とアゲアゲされているNMN、全方位作用の中に糖化防止も含まれているんだろうなと。
にしても、またしてもB群の仲間か。
NMNサプリは一般市場に出てきてまだ数年、2013年時点では存在しなかった。
当時すでにあれば糖化対策としても取り上げられていたかもしれません。
研究は日々進歩してますわ。頭のいい人たちには本当に頭が下がります。
飲み始めて3年目。
SIRT6は肌にも深く関係していると言われています。
「肌ガチャ」大当たりの人はこれが元から活性しているのも大きいんだよチッとかやさぐれながら飲んでいたため
過去ブログ記事にもちょいちょい出てきていたわけでございます。
臨床試験の量に倣って500~700mg/1日摂っていますが、これも続けていきます。
肌質向上と居座りAGEs分解排出が同時に叶うとなれば、夢のようですからね。
当初は1ヶ月5~10万とか目ん玉飛び出る価格でしたから、たった数年でいい時代になったもんです。
次回は②について掘り下げてまいります。
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