せっかく、肌や健康関連の情報を得ようと当ブログにお越しいただいた方には、
なるべく最短距離で各人にマッチしたケアにたどり着いてほしいと願っております。
ということで、このブログでの「肌基準」を改めて記しておくことにしました。
その人に合った対策じゃないと、改善まで遠回りになるからです。
なお過不足どっちでも遠回りになります。
「そんなこと当たり前じゃん」
「分かっとるわ」
ええ、平常時なら分かるんです。
が、いざとなると冷静でいられずおかしなことになってしまうのを
私も身をもってよく知っているからこそ、敢えて書くのであります。
さて、ニキビひとつ取ってみても「レベル」があります。
極端な例を挙げると、
・丁寧な洗顔と十分な睡眠で落ち着くニキビ
・体質的な原因により薬を使って時間をかけ根本から抑え込む必要があるニキビ
この通り、症状の重さや原因の差異によって適したケアは全く異なるに決まってるわけですが、
ややもするとごっちゃになるのです。
そうなってしまう理由を述べてまいりましょう。
極端な話、数か月ぶりに1つだけポツっとできた人と、
肌の奥からジンジン痛みを放つ結節ニキビがいくつも湧いて出てくる人とは
当然「ニキビの重症度」は天と地のほどの差がありますね。
なのに「心の重症度」は大差なかったりします。
下手すりゃ逆転現象すらありうるのです。
それはニキビがもたらす精神的ダメージが起因しているものと思われます。
軽度であっても著しくQOL(生活の質)が低下する肌疾患であることが示された調査もあるほどだからです。
久々の白ニキビ一粒が心にクリティカルヒットする可能性があるのです。
それゆえ、実際の「症状」は軽い方なのに、心のダメージと混同してやりすぎてしまうこともあります。
以前美容系YouTuberが、軽症ニキビにスピロノラクトンを勧めていたのもその類でしょう。
スピロノラクトンは、男性ホルモン受容体をいじったり、血圧低下でめまいを誘発する薬。
アキュテイン同様、大半が経験する程度のニキビで気軽に飲むものではないのです。
でも、心はそのくらいの対策をせずにいられないほどにやられていたのかもしれません。
また、やりすぎだけじゃなく逆パターンも。
「クレーターはフラクショナルレーザーで治療」と、それやれば治るという前提でアナウンスするインフルエンサーもいるんですね。
その方は数も深さも軽いとお見受けするので、フラクショナルレーザーで解消したのでしょう。それはそれでよいことなのです。
でも、私やブラマヨ吉田さんは絶対それでは足りない。現にまったく足りなかった。
肝要なのは「自分の改善策のために利用してやる」
という心意気。これです。
ニキビは、いろんな重症度、いろんな原因があります。
「○○をやれば治る!」はあくまでその人にとっての鉄板。
あの人は私ではない。うちはうち、よそはよそ。
・その人の体質と自分と共通点はありそうか?
・違うにしても、じゃあ参考になる部分はないか?
・逆っぽいな。なら逆張りで失敗を回避できるかも。
と材料にしてほしいのです。
このブログにしても。
おっと、また松岡修造が3人くらい集まった熱気になってしまった。
それを踏まえて私の「ニキビとクレーターのレベル」をお伝えします。
<ニキビ>重度~横綱
●軽度
・角栓で肌がザラつく(コメド)
角質が毛穴に詰まりふさがっている状態。
・白ニキビ、黒ニキビ(ブラックヘッド)
●中度
・赤ニキビ(丘疹)
さらに皮脂が溜まり皮脂腺が壊れる。アクネ菌増殖で真皮も炎症。
●重度
・黄ニキビ(膿疱)
炎症悪化で熱を持つ。VSアクネ菌による殉死白血球の膿で大量活性酸素発生。
真皮破壊。バルス。
●横綱
・紫ニキビ(膿腫、結節)
さらに深いところで炎症が起き、大きなしこりとなる。
なんか紫だしビジュアル的にもニキビの範疇を超えたラスボスか何か。
私は最盛期、頬を中心とした「重度と横綱コラボ」でした。
期間は3年ほど。
で、何件か渡り歩いてやっと見つけたマジな先生は、
重症横綱難治性ニキビの原因を見抜いてくれたわけです。
男性ホルモン・デヒドロテストステロンも多いが、ことさらその受容体が感度抜群。
そのレベルたるや、どんなスマッシュでも拾ってしまう桃田賢斗級だぞ、と。
そこでその受容体をブロックするスピロノラクトンを処方されたのです。
結果、スピロノラクトンでだいぶおさまりました。
今思えばおそらくアキュテインでも落ち着いたんでしょうけど、おかげで
男性ホルモン受容体感度が異様に高い体質だという確証を得ることができました。これは収穫でした。
おや、なんだか思いのほか長くなってしまったので、クレーターになりやすいレベルは次回にします。
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